東京美術学校(現東京芸術大学)で、「日本画彩色の虎の巻」とされて受け継がれてきた、江戸狩野家の幻の技法書『丹青指南(たんせいしなん)』を読みながら、伝統的な日本画の画材や技法を知り、現代の画家の技法と比較対照して実験を試み、写真とイラストでやさしく解説した画期的な画材と技法のガイドブック。日本画は他の絵画と比較しても、道具や絵具類の扱い方が難しく、基本的な知識や表現法を知らなくては、なかなか上達しない。そこで本書は、日本画の実践を画材編、技法編、実技編に分けて構成。例えば胡粉の溶き方は約20種類示して、各画家たちの溶き方や使い方を知り、その中から自分に合った方法を学べるようにした。また、現代の新しい画材を用いた技法についても紹介してみた。さらに、これまで美術大学で必須課題として初心者が描いてきた「ゆり」を、大学や美術団体の系統別、基底別に描き方を紹介したり、「さくら」などを様々な実技例としてプロセス解説した。巻末には日本画用語集も掲載。日本画を描いている方にとって、座右に置きたい、比類なき実践的参考書である。
※本書は2008年に刊行の同名書籍のカバーデザインを変えて、再刊行したものです。内容に大きな変更はありません。
◆画材編/ドーサ、胡粉、棒絵具、藍、岱赭、水干絵具、黄土、朱土、蘇芳、赤蘇芳、洋紅、臙脂、藤黄、墨、混色、絵具見本、天然絵具と人造絵具、絵具の色見本、金泥と銀泥、金箔と銀箔、截金、砂子、絹本、紙、仮張り、木地、筆、硯、印と落款など
◆技法編/彩色の方法と表現法、墨の法、隈取り、黛、洗滌、模写、念紙、裏打ち、表具など
◆実技編/基本技法を学ぶ 日本画手習いⅠ、日本画手習いⅡ
◆制作への誘い 師との出会い、絵の心を学ぶ、絵の心と画家の言葉・画家は何故描くのか、日本画用語解説、参考資料など
Характеристики | |
Название на японском | 日本画 画材と技法の秘伝集 〜狩野派絵師から現代画家までに学ぶ〜 【新装版】 |
Автор(ы) | Ред. Кодзи ОГАВА 〔小川幸治〕 |
Страниц | 246 |
Формат | 257×182мм (B5判) |
Обложка | Мягкая (глянцевая) |
Язык | Японский |
Год издания | 2016 |
Страна издательства | Япония |
Страна печати | Япония |